医療ツーリズム

タイ・シラチャーで安心予防接種 お母さんが知るべき3つのポイント

タイでお子さんやご家族の健康を守りましょう。まずは予防接種です。タイは日本とは異なる気候と衛生環境で、感染症のリスクが高く、予防をしないと、思いもよらない重篤な症状に陥ることもがあります。

予防接種の重要性
小さなお子さんを連れてタイに滞在するご家庭、特に免疫がまだ発達しきっていないお子さんや、体力が落ちている高齢のご家族がいる場合、タイでの予防接種は命を守るための大切な準備です。病気にかかってからでは取り返しがつきません。「あの時、予防接種をしておけば…」と後悔しないためにも、今すぐワクチン接種の計画を始めましょう!

タイならではの感染症リスク

タイは熱帯地域であり、蚊を媒介とした感染症や、衛生状態による病気のリスクが高い国です。特に以下の感染症には十分注意しましょう。

タイ滞在中に受けておきたい予防接種
1. A型肝炎:飲み水や食べ物から感染することが多く、肝炎の急性発症を引き起こすことがあります。
2. B型肝炎:血液や体液を通じて感染するため、タイでの医療行為や怪我の際にリスクが高まります。
3. 狂犬病:犬だけでなく、猫やコウモリも感染源となり、発症すると致死率が非常に高い病気です。
4.腸チフス:汚染された食べ物や水から感染し、発熱や胃腸の痛みを引き起こします。
5. 日本脳炎:蚊を媒介とする脳炎で、症状が重篤化すると死に至ることもあるため、必ず接種を検討しましょう。


デング熱に要注意!家族全員を守るための対策

タイに滞在するご家庭にとって、最も注意すべき感染症が「デング熱」です。デング熱は、蚊に刺されることで感染し、発熱、頭痛、全身の痛み、発疹などの症状を引き起こす怖い病気です。ときには「デング出血熱」や「デングショック症候群」に発展し、生命に関わることもあります。

デング熱ワクチン「QDENGA」

現在、タイでは4歳から60歳を対象にデング熱ワクチン「QDENGA」が接種可能です。2回の接種で97%以上の免疫を獲得できるとされ、**特に感染リスクが高まる雨季前に接種を完了することが推奨**されます。家族全員が安心してタイで生活を送れるように、早めの対策を心がけましょう。

日常生活での蚊対策も忘れずに

– 長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を避ける。
– 家の中でも蚊取り線香や虫除けスプレーを使用。
– 水たまりを作らないようにし、蚊の繁殖を防ぐ。
– 蚊帳や防虫ネットを活用し、寝室も安全な空間を保つ。

野良猫にはご注意を!狂犬病のリスクも忘れずに

タイには多くの野良猫や犬がいますが、かわいらしいからといって触れてはいけません。特にお子さんが野良動物に触れてしまうと、狂犬病に感染する危険があります。

狂犬病は、発症するとほぼ100%致命的な病気です。万が一、噛まれたり引っかかれたりした場合には、すぐに病院に行って適切な処置を受けることが必要です。お母さんはお子さんにしっかりと「野良猫や犬には近づかない」ことを教え、もし接触してしまった場合にはすぐに病院へ連れて行きましょう。

お母さんが気をつけるべき3つのポイント

1. 接種履歴を確認し、不足しているワクチンは追加接種を!

特に、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、狂犬病など、タイ特有の感染症に対するワクチンが不足していないかをチェックしましょう。

2. ワクチンの在庫状況を事前に確認

タイでは、日本と異なり一部のワクチンの在庫が限られていることがあります。希望のワクチンがすぐに接種できるように、早めの予約を心がけましょう。

3. 日本語対応のクリニックで安心の接種を

英語やタイ語でのコミュニケーションに不安がある方は、日本語対応のあるクリニックを選ぶことが大切です。接種後の反応や症状をきちんと伝え、万全のサポートを受けられる環境を整えましょう。

シラチャーやパタヤの日系クリニックで安心の予防接種を

シラチャーには、日本語対応が可能な日系クリニックが数多くあります。特に「サミティヴェート病院シラチャー」や「バンコク病院パタヤ」は、予防接種を含む総合的な医療サービスを提供しており、家族全員での健康管理に最適です。

「ルミナス ビューティ&メディカル クリニック(シラチャー)」は、2024年11月にオープン予定の新しいクリニックです。予防医療と美容医療を融合した施設で、日本語対応の医療コーディネーターが常駐し、長期滞在の日本人やそのご家族をサポートします。オープン後には、より安心して健康相談や予防接種を受けられる環境が整う予定です。


家族の健康を守るために、今すぐ予防接種を始めましょう!

タイでの生活が長くなるほど、「これくらいなら大丈夫」と感染症リスクを軽視してしまうことがあります。しかし、病気にかかってしまってからでは遅いです。家族全員の健康を守るために、計画的な予防接種を受け続け、安心で安全な生活をおくりましょう。

「あの時、受けておけばよかった…」と後悔しないためにも、今すぐ、予防接種を受ける準備を始めてください。

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